2019.11.06

糖質制限

糖質制限がダイエットには有効!?パート2

糖質制限がダイエットに有効な理由

こんにちは栢山トレーニングジムの鈴木です。今回は糖質制限がダイエットに有効な理由の続編を説明していきます。

「糖質制限がダイエットには有効!?パート2」ではダイエットを始める前の準備として、自分がどのような方法でダイエットするのか、さらに、そのダイエット方法はどのような仕組みやロジックで身体に変化をもたらすのかを、さらに深く掘り下げていきます。

ダイエット方法のメカニズムやロジックを知識で持っていると、停滞期に入り体重が落ちなくなる期間のモチーベーションの保ち方や、解決方法などを自身で見いだすことができるので、途中で匙を投げることや挫折してしまうリスクを回避することができます。なのでダイエットを始める前にはしっかり勉強しておくことをオススメします。

新糖生のロジック

そもそも新糖生とは何か?

新糖生とはアミノ酸や、グリセロールなどの糖でない物資からエネルギーを作り出すことを指します。糖質制限などで血糖が低下した場合などに起こる現象のことです。要は、食事で糖質をギリギリまで制限して、通常の糖をエネルギーとして使う回路を、脂質をエネルギーとして使える回路にして、エネルギー産生を行おうということです。

新糖生のロジック

糖新生とはグルコース補給不足の環境において、肝臓のグリコーゲン貯蔵もなくなった時などに乳酸、アミノ酸、オキサロ酢酸といった糖質以外からグルコースを合成することです。

糖新生の経路は基本的には、解糖系の逆経路です。解糖系において3つの不可逆反応がありますが、糖新生においてこの経路については迂回経路を経て進行する という点が重要なポイントです。

迂回路について、もう少し詳しく説明します。

特に重要なのがピルビン酸から、ホスホエノールピルビン酸への変換です。この経路は、細かく見ると、4段階の反応です。まずピルビン酸は、ATP を用いてオキサロ酢酸に変換されます。イメージとしては、オキサロ酢酸とは、活性化されたピルビン酸です。そのまま逆反応は進行しないため、ATP で活性化させたと考えるとイメージしやすいと思います。

次に、オキサロ酢酸は、リンゴ酸に変換された上で『リンゴ酸-アスパラギン酸シャトル』によりミトコンドリア内部から、細胞質へと移動します。そして細胞質で、リンゴ酸はオキサロ酢酸に姿を戻します。最後にオキサロ酢酸が、ホスホエノールピルビン酸へと変換されます。

ピルビン酸から、ホスホエノールピルビン酸への変換をまとめると『 ピルビン酸→オキサロ酢酸→リンゴ酸(ミトコンドリア内の反応)リンゴ酸→オキサロ酢酸→ホスホエノールピルビン酸(細胞質内の反応) 』となります。

その後は、ホスホエノールピルビン酸から解糖系の逆向きに物質の変換が進んでいくのですが、フルクトース 1,6 ビスリン酸 → フルクトース 6 リン酸、及びグルコース 6 リン酸 → グルコース の変換は解糖系と別の経路で(別の酵素によって)進行します。

終わりに

これが「新糖生」の仕組みではありますが、これを全て覚える必要はありません。もちろん冒頭で書いたように、一部知識を覚えることも大切ですが、何より重要なのは、その知識を用いて「実践」し、「継続」することが重要になります。ダイエットを行うときは、知識ばかり持ち、頭でっかちにならず、しっかり実践、継続するところに重きをおきましょう。

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