2019.08.29

栄養

脂質はむしろ摂取した方が良い!?

ジム ダイエット

こんにちは栢山トレーニングジムの鈴木です。今回はダイエットの時に何かと嫌われてしまう、脂質について説明します。

脂質は敵じゃない

ダイエットや減量の際に何かと忌み嫌われる脂質ですが、実はダイエットを行う際には重要な栄養素の1つになります。

ではここで、脂質の主な働きを理解しておきましょう。脂質の重要性を理解することで、ダイエットの際、脂質の摂取をを避けるのではなく、上手くコントロールして、身体の機能を損なわないように付き合って行くことが大切です。

脂質の主な働き

脂質は体内で1gあたり9kcalとなり、三大栄養素のうち最も高いエネルギーになります。脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれていて、体の細胞膜の成分やホルモンの材料などになっています。不足すると、発育の障害や、皮ふ炎の原因になったりします。さらに、脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収にも役立ちます。

では、脂質の主な働きを理解したところで、次にどのようにして脂質をコントロールして、ダイエットの際、上手に付き合って行くのかを考えましょう。

PFCバランスを考える

脂質をコントロールする前にもう1つ、ダイエットを始める時の知識を理解しておくことがあります。それはダイエットを始める前の準備として必要なのが、自身のPFCバランスの算出です。このPFCバランスを理解していないと、何の栄養をどのくらい摂取すれば良いのか判断できません。ダイエットはただ摂取カロリーを下げればいいというものではなく、いかに健康に悪影響を与えず、なおかつスピーディーに体重や体脂肪を落とせるかが基本になってきます。なので、無理な断食や、ネットやTVの偏った食事方法をそのまま真似るだけのダイエットはやめましょう。

PFCバランスとは?

まず初めに理解していただきたいのが、PFCバランスとは何か?ということです。このPFCバランスとは、人体を構成する三大栄養素の、タンパク質(protein)、脂質(fat)、炭水化物(carbohydrate)のイニシャルを取ったものです。ダイエットを成功させるには、このPFCバランスを見直す必要があります。

PFCバランスの見直し方

どのように見直す必要があるのか?では実際どのようにPFCバランスを見直す必要があるのか解説していきましょう。まず、ご自身の現在の体重を維持するためにはどのくらいのPFCが必要か算出しましょう。

PFC算出計算式(日頃運動していない方の基準)

P=(体重×0.8)

F=(体重×0.9)

C=(体重×5)

この算出した数字が現在のご自身の体重を維持するのに必要なPFCの数値です。

ダイエットの時はどのくらい脂質を摂取するの?

ダイエット時にはPFCバランスのFとCどちらかを削る必要性があります。

このF(脂質)かC(炭水化物)どちらを削るのかは、自身の食事を見直し、日頃、炭水化物を多く摂取しているのか、脂質を多く摂取しているのかを確認してFかCを減らすようにしましょう。次にCを減らした分、炭水化物分の摂取カロリーが不足してしまいます。これでは代謝が落ちてしまい体重の変動が見られなくなってしまいます。ですので、不足カロリーを補うためにP(タンパク質)とF(脂質)の摂取基準値を引き上げる必要があります。タンパク質の摂取基準に関しては、運動レベルや、日常生活の身体を動かす度合いにもよりますが、おおよそ(体重×1.5g〜2.0g)の量が必要となるでしょう。

自分にはどのくらいの脂質が必要か計算してみよう

脂質の摂取基準を算出するにはまずタンパク質と炭水化物の基準値を決める必要があります。その2つの栄養素が算出できたら、タンパク質と炭水化物のカロリーを足して、残ったカロリーを脂質にあてます。そうすると、自身のダイエット時に必要な脂質の量が算出されます。

また、脂質には良質な脂質と、粗悪な脂質があるので、油ならなんでも良いと言うわけではありません。脂質の良し悪しについては一度調べて、食品を選ぶ際の判断基準を決めることをオススメします。

終わりに

この算出された数字を基に、ダイエット時の三大栄養バランスを考え、数値を超えるような過剰摂取には気をつけつつ、摂取しなければいけない栄養素はしっかり摂取するように心がけましょう。

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