2021.06.06

栄養

高たんぱく質の食事は安全なのか

こんにちは栢山トレーニングジムの鈴木です。今回は高たんぱく質食の安全性について説明していきます。

高たんぱく質食は安全か?

結論から申し上げますと、高たんぱく質食は、健康上の問題はそれほど心配しなくても良いとのことです。

高たんぱく質食は腎臓に悪い?

ダイエットを行なっている方は、高たんぱく質食は腎臓に悪いという話しを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?実際、過去には腎臓病の人は、たんぱく質の摂取を制限されていました。しかし、日本腎臓病学会による最新のガイドでは、eGFRが60ml以上あれば、たんぱく質を制限する必要はないとしています。eGFRとは糸球体の濾過(ろか)量を指しているそうです。https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/check/check.html

糖尿病かつ腎疾患を抱えている人達の研究

さらに、糖尿病と腎疾患をかけ持つ人達の約5年間研究結果では、腎疾患が悪化したグループや、死亡した方もいた中、果物を多く食べたり、適度なアルコールを摂取していた患者の方が、リスクを低下させ、死亡率も下がったという結果もあるそうです。つまり果物のカリウムや、アルコールによるストレス軽減作用などが効果をあらわしているのかもしれません。

そして、腎疾患の患者の中にも、たんぱく質摂取が多い人たちと、たんぱく質摂取が少ない人たちでは、摂取量が少ない人たちの方が、腎疾患が悪化していたようです。つまり腎臓に問題がある場合でも、ある程度のたんぱく質を摂取する必要があるということになります。過度なたんぱく質の制限はかえって疾患を悪化させてしまうようです。

たんぱく質の摂取量を増やすことで期待できること

ここからはダイエットの話しに変わりますが、ダイエット時にたんぱく質を多く摂取すると、どのような効果が期待できるのかを解説していきます。

DIT(食事誘発性体熱産生)が高まる。DITとは→ https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html

DITが高まることで、どのような人にメリットがあるのか?これは、ダイエットを行なっている方全員にメリットがありますが、特にデスクワーク中心に仕事をされている方にはとても嬉しい情報ではないのでしょうか。DITが高まるということは、安静にしていても代謝量が増えるので、デスクワークで動き回ることができない方でも取り入れやすいかと思います。

このように、高たんぱく質食には様々なメリットがありますので、健康上に問題がない方はもちろん、何かしらの疾患を持っている方でも積極的に高たんぱく質の食事を取り入れることをオススメします。

もちろんダイエットを行なっている方はお分かりかもしれませんが、ダイエットを行う上で重要なことは、PFCの割合です。低糖質や低脂質にチャレンジするのも良いですが、まずはたんぱく質をしっかり摂取できる食事メニューを考えましょう。

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